ネットワーク中立性について #NetNeutrality

Introduction

US では #NetNeutrality について話題になっている一方、日本ではさほど話題になってないように思う。

インターネットを基盤としている Web 開発者にとっても、いつまで他人事でいられるか怪しい。

事態そのものがあまり知られてないかもと思い、決して精通しているわけではないが紹介する。

ネット中立性とは

簡単に言えば、ネットワーク環境を提供するプロバイダが、そのネットワークを流れるデータについて、恣意的なコントロールを しないように というルールだ。

この中立性が担保されている以上、プロバイダはそのネットワークを流れるパケットがたとえなんであれ区別しない。

しかし、もしこの中立性が担保されないとどうなるか。

例えば、プロバイダが同時にビデオチャットサービスを展開しており、そのプロバイダと契約しているユーザには、競合のビデオチャットが低速回線でしか利用できないようにするといったことがあるかもしれない。

より極端な例として、プロバイダがコントロールできる幅が広まり、政治的な特定内容のコンテンツにアクセスし辛くするなどまで発展すれば、情報/思想統制に繋がる可能性もある。

これは、現状あるモバイルキャリアの帯域制限のような無差別(ゆえに平等)な制限や、ユーザがオプトインで入るフィルタリングサービスなどとは性質が違う。

ネットの自由、ここではネットワーク環境に干渉できないコンテンツ提供者にも不利がなく、ネット上でコンテンツやサービスが自由に公開され、新興のサービスも古参のサービスと同じ土俵で平等に競争できる状況があるのは、ネットの中立性が前提と言える。

しかしコンテンツに応じて、ブロックや制限、追加課金することが一般的になると、「誰のものでも無い」はずのネットが、プロバイダの強い影響下に置かれる可能性が懸念される。

FCC と主要キャリアのロビー活動と抗議

FCC (Federal Communications Commission): アメリカ連邦通信委員会は、この Net Neutrality を廃止を提案している。

そのロビー活動には、 Comcast, Verizon, Time Warner Cable, AT&T などの主要なキャリアが参加している。

端末が普及しトラフィックが無尽蔵に増えていく現状で、土管に徹するプロバイダにとって、トラフィックコントロールを行いたいモチベーションは色々あるだろうとは思う。

実際に何をどこまでやるかは別としても、 Net Neutrality を廃すれば、それが可能になる。

Net Neutrality Day of Action

この廃止案に対しての抗議活動は活発で、多くの企業も参加している。

これ自体は本来、今始まった話ではないが、先日その一つの大きな抗議活動として、 2017/7/12 (執筆時で日本時間の昨日) に大きなデモが行われた。

Join the Battle for Net Neutrality

TechCrunch Japan の記事 によると、 200 万のコメントが FCC に送られたらしい。

Sir Tim Berners-Lee も、 Youtube にメッセージを出している。

ネットの中立性を守ることは、ネットの自由を守ることに等しい、そしてネットは自由であるべきだというのが、反対側の主張となる。

海の向こうの政治の話?

政治には国境があるが、インターネットには国境がない。

日本では、今は「まだ」海の向こうの政治の話と思われているかもしれないが、本当にそれで済むだろうかと思う。