Web Developer Conference 2024 開催後記 #wdc2024
Intro
2024/9/7 に、Web Developer Conference を開催した。
- Web Developer Conference 2024 開催告知 #wdc2024 | blog.jxck.io
- Connpass
- Togetter
WDC2024
「Web 開発に関わることならなんでも可」という 40 分セッションと、「1 人 1 分 1 枚で Web 標準を紹介する」という 1 分 LT のカンファレンスとして開催した。
それ以外の余計なことを全くしない、いつも通りの省力開催で行った。
- 配信/アーカイブなし
- 懇親会なし
- 飲食提供なし
- スポンサー募集なし
- 参加費用なし
- グッズなし
- 公式サイトなし
- 受付なし
このあたりは、次世代 Web カンファレンスと同じやり方で行い、かなり内容に集中することができた。
Session
20 分などのトーク枠が最近多いが、個人的には 20 分は「じっくり話すには短く」「ばっさり削るには長い」ため、あまり好きではない。
そこで、本当は 60 分枠で統一しようと思ったが、「それでは CFP が集まらないのではないか?」というフィードバックを受けて 40 分枠にした。(いずれリベンジしたい)
また、次世代 Web カンファレンスで実施した「感想戦」方式が良かったため、最後のセッション以外は別部屋を用意してセッション後にそちらに移動し、議論の続きが自由にできる方式を今回も採用した。
スタッフがいないため、セッションの開始も終了も、感想戦への移動も、全部登壇者にやってもらったが、みんなよく訓練されているため、特に支障もなかった。
LT
「5 分でダラダラ話す LT って、ぎゅっとしたら 1 分でも情報量変わらなくないか?」となんとなく思っていたので、1 人 1 分 1 slide の LT を 50 人やる LT 会を実施した。
元々は「TC39 のプロポーサルを全部 1 分で紹介する」という、同様の LT 大会をやったのが楽しかったので、今回はその対象を「Web 標準」に絞って実施したものだ。
- 「1 分 de Web 標準」のやり方 at Web Developer Conference 2024 #wdc2024 | blog.jxck.io
時計は止めず、人が時計に合わせる方式で、58 秒経過時点でホーンを鳴らしてぶった斬る方式だ。スライドはこちらでめくり、スピーカーはマイクの横に列をなす形で進めた。
- 1 分 de Web 標準 - Google スライド
今後同じことを行う場合に、説明が面倒なので、雑にスマホで録画したものを残しておく。
ホーンは以下のボタンスイッチを使っている。
- Amazon.co.jp: RIBOSY ラップエアホーンサウンドボタン
LT と言えばドラのイメージもあったが、平成の勉強会でコミュニティにいる女性にコスプレでドラを叩かせるあの謎のドラ娘文化があまり好きではなかったのと、立ち上がりとぶった斬り力が高いので、ホーンは気に入っている。
登壇
「Web エコシステムの人文社会学的解釈」というテーマで登壇した。
これは、以前からずっとどこかで話したいと思っていた内容だったが、「Web 開発」の話でありながら「Web 技術」の話ではないため、テック系のカンファレンスに持っていくのを躊躇していたものだった。
今回、この会を主催するにあたって「Web 開発に関することであればなんでも良い」という条件で CFP を募集し、自分で応募し、無事投票を集めて採択されたため、ついにこの話をすることができた。
おそらく、タイトルからは何もわからず、その上で全く想像していなかった話に、多くの人にとってはなるだろうため、どういう反応が返るかは未知数だったが、かなりの反響をもらえたため、個人的には満足している。
約束通り、スライドは以下に公開した。
事前の試作で 120 分あった話を圧縮したため、直前までスタッフルームで削る場所を考えていた。
不完全燃焼な部分は多々あったが、聴く側の負荷を考えると 40 分はちょうどよかったと思う。
Fortee での CFP 募集
今回は、CFP の募集に初めて Fortee を使わせていただいた。
もともとは募集なども全て Fortee で行うことも考えていたが、いくつかの理由から Fortee は CFP のみにし、募集は Connpass で行うことにした。
今回初めて使い、機能が多くて把握が難しかったが、色々見たところ Fortee は PHPKaigi のような、大規模カンファレンスを開催することを想定して作られており、それを満たすかなり充実した機能が実装されている印象だった。
逆を言えば、「スポンサー」をつけ、「連絡用に独自ドメイン(メールアドレス)」を持ち、「スタッフ」が複数おり、参加者には「チケット販売」し、イベント自体が「FB, X, Email など複数の連絡用アカウント」を持っているといった、フルスタックな運営が想定されていると思われる。
Connpass でいつも行っている、無料の参加枠を抽選にし、連絡は Connpass のアドレスからメールでき、参加者のみに表示される欄に入館 QR が表示できればそれでよかったため、Fortee は要件とは合わなかった。
しかし、CFP を募集し、緩く投票し、その結果で採択が通知できるプラットフォームは存在しなかったため、Fortee のその部分だけお借りすることにした。
Fortee 以外だと、Google Form などでの募集が多いが、これは一般投票による採択などができないため、その点では Fortee は非常に良かった。
Connpass に CFP 機能が付くか、Fortee がもっと小規模運用な勉強会をサポートしてもらえると、自分のような野良カンファレンス運営者としては嬉しいのが本音のところだ。
Outro
スタッフとして手伝ってくれた Yuto と Sakito、会場を貸してくれたサイボウズさん、登壇者のみなさん、そして最後まで一緒に踊ってくれたみなさん、本当にありがとうございました。
2024 というサフィックスはつけましたが、毎年の開催にするつもりは、今のところありません。