企業向け Web Bootcamp 2026 開催後記
Intro
毎年恒例の Web Bootcamp を実施した。
Web Bootcamp
短期集中で Web に関する基本的な内容を確認し、自身が「わかっていると思っていたことの、わかっていなかった部分」を知ることで、理解の解像度を高めることを目的としている。何がわかっていないのかが自覚できていなければ、AI に聞くこともできない。
そのため内容は、完全に参加者に合わせ、理解を確認しながら進めていくスタイルであり、資料や教材は一切ない。ホワイトボードと、共有した画面だけで行い、全て参加者との対話の中で決めて進めていく、少人数のスタイルだ。全てアドリブであり、その時の Web の事情を踏まえて過去から少し先の未来までの話をするため、内容は毎回異なり再現性はない。
基本的には対話であるため、メモを取ることに集中しないで済むよう、全体を録画して何度も確認できるようにアーカイブした。
こういう研修の需要もそろそろなくなるかと思いきや、まだ残っている。誰でも一定のレベルの成果が出せる時代だからこそ、きちんと学んでおきたい/学ばせておきたいと考える人は、まだいるようだ。
新卒向けカスタマイズ版
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スケジュール
- 13:00-18:00
- 4 日間
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参加者
- 新卒 4 名を中心に希望者
4 日間という日程のため、業務を空けて参加するのは難しく、新卒研修終了と配属の間を狙うことが多い。しかし、今年は配属のタイミングでの予定が多かったため、この時期になったそうだ。
カリキュラム
今回の対象は、インターンなどで Web 開発の経験があるエンジニア 2 名と、Web の経験があるアプリ開発エンジニア 2 名の 4 名を中心に、他の開発者もオンラインでオブザーブできる形だった。
一方、担当者からは「例年の Cache や Cookie に加えて、CSS もやってほしい」という依頼だったので、去年とは少し変えて最後に HTML/CSS の基本的な部分を入れた。
実施した結果は以下。
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HTTP
- TCP
- Content Negotiation
- Caching
- Cookie
- HTTP/1,2,3
- IETF
- etc
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HTTPS
- TLS
- CA/PKI
- etc
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AuthN/Z
- Password
- OAuth
- OIDC
- Passkey
- etc
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HTML
- HTML Semantics
- W3C/WHATWG
- etc
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CSS
- Box Model
- Layout
- Media Query
- User Preference
- Logical Props
- Nesting
- etc
総括
新人研修自体「何を教えればいいのか」と、各所の担当者が頭を悩ませている時期だ。
新卒の中には、研修内容は要約を確認できれば良く、なんなら言語やプラットフォームの知識自体に、習得の意味を感じない層が増えていくだろう。
ただ、その中にも、単純に興味として「それでも勉強したい」と思う若手も、一定数はいるようだ。
4 日間も長時間、Web について一方的にインプットされ続ける体験は、AI によるショートな要約とは真逆を行くものだ。
短くない拘束時間の中で、少しでも得るものがあると思ってくれるエンジニアがいる限りは、この時代に逆行したコンテンツも細々と続けていってもいいかなと思っている。
本音のところは、4 日も Web についてひたすら話していて、誰にも文句を言われず聞いてもらえる機会は、筆者にとってもなかなか無いので、声が枯れるまでは続けたいと思う。