2025 年を振り返る
Intro
例年通り 2025 年を振り返る。
blog
今年は 43 本書いた。近年だとかなり多い。
- 2025-12-09: 3PCA 33 日目: Outro
- 2025-12-08: Background Fetch API が消えそうだった話
- 2025-11-19: Web とは何か
- 2025-11-18: TPAC 2025 参加記録
- 2025-11-13: 1Password AC #10: SSH と Git コミット署名
- 2025-11-12: 1Password AC #9: Travel Mode
- 2025-11-11: 1Password AC #8: 1Password CLI
- 2025-11-10: 1Password AC #7: Group と Vault の運用
- 2025-11-09: 1Password AC #6: Business アカウント特典の無料 Family アカウント
- 2025-11-08: 1Password AC #5: 1Password アカウントへの 2FA
- 2025-11-07: 1Password AC #4: Secret Key の運用とアカウントリカバリ
- 2025-11-06: 1Password AC #3: Master Password の作り方
- 2025-11-05: 1Password AC #2: Master Password をマルチアカウントで使い回すべき理由
- 2025-11-04: 1Password AC #1: Business アカウント運用の検証
- 2025-10-21: 3PCA 32 日目: Privacy Sandbox の後始末
- 2025-09-20: サプライチェーン攻撃への防御策
- 2025-09-03: Nx の攻撃から学べること #s1ngularity
- 2025-08-01: 企業向け Web Bootcamp 2025 開催後記
- 2025-07-25: 1Password と遺言保管制度を用いたデジタル終活
- 2025-07-24: 親にエンディングノートを書いてもらう
- 2025-07-23: Passkey への道 #10: 1Password 導入セミナー
- 2025-07-16: Passkey への道 #9: ユーザに求められる令和のアカウントリテラシ
- 2025-07-15: Passkey への道 #8: サービスにとって「移行」のゴールは何か?
- 2025-07-14: Passkey への道 #7: そして Username-Less へ
- 2025-07-13: Passkey への道 #6: タブーを破った Apple
- 2025-07-12: Passkey への道 #5: 2FA/WebAuthn
- 2025-07-11: Passkey への道 #4: 文字列の限界
- 2025-07-10: Passkey への道 #3: 手入力の限界
- 2025-07-09: Passkey への道 #2: 2FA/TOTP
- 2025-07-08: Passkey への道 #1: 平成の Password 感
- 2025-07-07: Passkey への道 #0: Intro
- 2025-06-14: CSS の ident() による動的な custom-ident の生成
- 2025-05-12: 大フィッシング攻撃時代における攻撃手法と自衛手段の考察
- 2025-04-25: 3PCA 31 日目: 3rd Party Cookie 廃止の廃止
- 2025-04-16: 閲覧履歴があってもリンクの色が変わらないケースについて
- 2025-04-03: Web における Security, Safety, Trust の相対性
- 2025-04-01: 悪いのは全部 Eve だと思ってた
- 2025-03-06: CSS における if と function の提案
- 2025-03-03: OWASP に Cookie Theft 対策 Cheat Sheet を執筆した
- 2025-02-25: Web における Beacon の変遷 (sendBeacon(), fetch() keepalive, fetchLater())
- 2025-01-27: "Less Password" 時代のアカウント防災訓練
- 2025-01-22: Web 技術年末試験 2024 講評 #web_exam2024
- 2025-01-16: Cookie Theft 対策と Device Bound Session Credentials
月に 1 回の目標も達成した。
特に今年は、特定テーマで連載を 2 回行った。12 月にアドベントカレンダーをやるのが通例だったが、年末は忙しいため空いてる時に連載を行うようにした。24 回にこだわるのもやめた。
また何かまとまったテーマを書く場合は、連載にしていく。
mozaic.fm
今年は 26 本公開した。
通常回は 1 回しかできなかったが、今年ならではの良いテーマで録ることができた。
- ep191 Privacy Sandbox | mozaic.fm
この回は 2019 年からの 6 年間を総括する、自分としても思い入れのある回だった。
また、Drive Talk を 2 回行った。
- ep189 Drive Talk: TPAC 2025 | mozaic.fm
- ep193 Drive Talk: JSConf 2025 | mozaic.fm
車の中で録るのは難しく、スマホで録ると車の音が入ってしまう。そこで、ピンマイクを買ったが、まだ運用がうまくできていない。
せっかくいい収録ができても、終わってから録音を確認してガッカリするのはもう嫌なので、早めにうまい収録方法を確立しておきたい。
来年こそ、もっと通常回を増やしたい。
登壇
今年は大きく 4 つの登壇をした。
- 2025-02-01: Web Platform の変化がフロントエンド開発に与える影響 @ #chotdekiru
- 2025-02-27: WinterCG to WinterTC @ #meguroes
- 2025-09-21: TS-Type=JS ? @ #fec_tokyo
- 2025-11-16: 技術的福祉の受容、および Web 開発との「出会い直し」 @ #jsconfjp
去年の WDC に続き、今年の JSConf 基調講演も、スライド無しマイクのみのスタイルで実施した。
この "Stand-up Tech Talk" スタイルは、従来のスライド発表会形式だとしっくりこないテーマに非常にマッチしているので、来年以降もトークに応じて使っていきたい。
勉強会
今年も、カンファレンスが通年を通して非常に多かったため、勉強会を開催する隙が少なく、結局開催しなかった。
逆に昨今は、「小さい勉強会を続け、集大成としてのカンファレンス」というスタイルではなく、「いきなりカンファレンス」が開催されることが増え、小さい勉強会が減った体感がある。
小さい勉強会によってコミュニティ自体が育つ部分も、界隈としては重要だと思うので、来年は Web Study 系で小さいテーマの勉強会開催を積極的に行っていきたい。
Web 技術年末試験
Web に関する 1 年の動向を試験形式で振り返る、年末試験を実施した。
- Web 技術年末試験 2024 講評 #web_exam2024 | blog.jxck.io
毎年作問がかなり難しいが、一応今年も続けることにした。
2026 年 1 月開催の試験は、以下で募集している。
- Web 技術年末試験 2025
執筆
今年は Web 技術解体新書 の第三章として、Cookie の話を出す予定だった。
6265bis の RFC は出ないながら、一応 3rd Party Cookie のケリはついたので、いよいよ仕上げる材料は揃ったが、結局書き切れなかった。
この年末年始で本当に仕上げにかかり、年始には公開する目標で進めたい。
副業
何回か実施していた Web 技術の専門研修である Bootcamp を、企業新人向けに実施した。
少人数集中講義で 7h x 4days という長時間ではあったが、かなりポジティブなフィードバックをもらえたので、開催した甲斐があった。
- 企業向け Web Bootcamp 2025 開催後記 | blog.jxck.io
今後も需要があれば実施していきたい。
TPAC
サイボウズの W3C 加入を手伝った縁で、サイボウズ社員に帯同する形で TPAC 神戸に参加した。
コロナ以降、久々の参加だったので、久々の現場として良い刺激になった。
- TPAC 2025 参加記録 | blog.jxck.io
特に Open Web の Breakout は非常に印象に残っている。
来年以降、TPAC に限らず、IETF や、チャンスがあれば TC39 のミーティングなどにも、チャンスを作って参加していきたい。
Outro
Privacy Sandbox の終了や、Chrome の売却騒動、新しいブラウザエンジンの出現や、度重なるサイバーインシデント、そして TPAC 参加。
AI の登場が印象に強いながらも、Web としてもかなり色々あって、充実した一年だったように思う。
長年の TODO として、執筆が残ってしまっているが、年末年始を利用してもう少し書き進め、冬のうちに公開したい。
また、来年はもう少しブラウザコントリビュートを軌道に乗せつつ、以降の章の執筆を進める一年にしたい。
2026 年も、引き続きよろしくお願いします。
Jxck